バッテリーの接続は慎重に!
逆接続がトレポンに与える影響とは?
トレポンを使用する際、慣れている方でもたまに見落としがちなのがバッテリーコネクターのプラスマイナスの確認だ。
トレポンでは一般的なミニTコネクタはプラスとマイナスで端子の向きを90度変えてあり一見間違えて挿せないように思うが、実は逆向きで繋ごうとすれば端子が接触してしまうことがある。
サバゲーフィールドに到着してゲームの準備を進める中で、バタバタしているとついつい確認が甘くなり端子の向きを逆にくっつける凡ミスをしてしまった経験がある方もいることだろう。
まだそういったミスをしたことが無い方でも今後充分に気を付けて頂きたいポイントなので、もし逆接続してしまった場合に起こる不具合や、逆接続してしまった場合の対処、逆接続しないためのコツなどを紹介していこう。
トレポンにバッテリーを逆接続するとどうなる?
トレポンに使用するバッテリーは充分なパワーを得られるLipoバッテリーが推奨される。
Lipoバッテリーは高性能である反面、接続を間違えると基盤へのダメージが大きく、一瞬であっても何かしらの悪影響が本体に出てしまう。
ヒューズが切れる
最もよくあるのがヒューズが切れるパターン。しかしこれは軽傷で、むしろ「助かった」と思うべきだろう。
基盤等に影響がない場合はヒューズの交換だけで正常な状態に戻せる。
ヒューズは、メカ的に負荷が掛かった場合やバッテリーの逆接続の際に電子回路を守ってくれる、防壁のようなものだ。
フィールドへも予備を持って行っておこう。
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FET基盤が故障する
防壁として存在するヒューズだが、必ずしもうまく機能して回路を守ってくれるとは限らない。
誤って逆接続した際、運が悪いとヒューズが切れずに直接FET基盤に逆電流が流れ、そのまま故障してしまう場合がある。
こうなってしまうと、修理にはFET基盤の交換が必要となる。
FET基盤もS.E.C.U. (検知基盤)も壊れる
最も最悪なケースとして、電流が流れるあらゆる部分が全て故障してしまう場合もある。
主にこれは、FET基盤が故障しているにも関わらず無理やりバッテリーを再接続したり、セレクターをSEMI/FULLにして通電させた場合に起こることが多い。
次項をよく読み、最悪のケースだけは避けるようにしよう。
トレポンにバッテリーを逆接続してしまった場合の対処
誤ってトレポンにバッテリーを逆接続してしまった場合は、すぐにコネクターを離して状態を確認しよう。
FET基盤への影響があった場合、バッテリーを再接続することによって更に状況が悪化してしまう可能性が大きいので、状況確認をする前にそのまま再接続は絶対にしてはいけない。
まずはストックチューブキャップを外しFET基盤を前方に抜き出し、ヒューズの確認をしよう。
ヒューズが切れていて、且つFET基盤が焦げ臭くなければラッキーだ。念のため回路が焼け落ちている部分がないか基盤を目視で確認しつつ、異常が無ければそのままヒューズを新しいものに交換するだけで復活する。
ヒューズが切れていない、または切れているがFET基盤から焦げ臭い匂いがする場合は要注意。
十中八九FET基盤は故障しているため、残念ながらパーツ交換の必要がある。
FET基盤を交換せずにバッテリーを繋ぐと、予期せぬ部分に大きな電流が流れS.E.C.U. (検知基盤)まで故障してしまう可能性がある。
こうなると修理するにもかなりの出費となってしまうため、FET基盤のチェックは念入りに行おう。
もし誤ってバッテリーを逆接続してしまったら…
①必ずヒューズの状態を確認する
②FET基盤が正常か匂いや目視でチェック
③不安な場合はその場で対応せず、ショップに預ける
バッテリーの逆接続を防止するためには
通常であればバッテリーの逆接続など起きないはずだが、サバゲーでの準備など仲間でワイワイ盛り上がっているとついうっかり端子の向きを確認せずに作業してしまうことも起こり得る。
端子の向きを目視するのはもちろんのこと、ミニTコネクターはプラス側が若干厚くなっているので指の感覚でも覚えておこう。
また、配線の色分けに注意するのもミスを減らすのに効果的。プラス側は赤配線、マイナス側は黒配線になっているのでバッテリーと本体側の配線が同じ色か確認しよう。特に自身でコネクターの交換をした直後は、作業を間違えている場合もあるので重要なチェックポイントだ。
本体側の配線がテフロンコードや同色配線の場合は、マイナス側に黒テープで印を付けるなど工夫をしよう。
最近は電流効率をキープしつつ逆接続を防ぐXT30コネクターが人気
上記の様に端子の向きを気を付ける対応をとっていても、やはりうっかりミスは起こるもの。
それならば物理的に逆接続できない構造のコネクタにすればよいという事で、最近のホビー業界ではXTコネクタが普及してきている。
XTコネクターは端子の周りを樹脂ケースで囲っており、ケースの形状から逆向きでは決して端子が触れない様に設計されている。耐電流性能も高く、大きな電流が流れるLipoバッテリーにはうってつけのコネクターだ。
トレポンではそこまで大きな耐電流が必要ない事と、端子自体の小ささからXT30コネクタが使用される。
システマ純正FET基盤も最新ロットではXT30コネクタに切り替えられており、今後エアガン業界でもスタンダードになっていくコネクターだ。
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ORGA AIRSOFTではバッテリーコネクターをご希望に沿って交換致します。お持ち込みの場合は有償とはなりますがXT30、ミニTなど本体、バッテリーどちらもご対応可能です。
トレポンコンプリートご購入の際や、メンテナンスでお持ち込みの際もご対応致しますのでご相談ください。